揺り籠からハプバーまで

・転職が決まった。約2年ぶりのフルタイム職。仕事が決まって一番うれしいのが、各方面への義理やらポーズやらが立つということ。家族も親族も人付き合いも何もなければ、良くも悪くも、もっと滅茶苦茶なキャリアになっていただろうな、と考える。

・完全な無職期間は結局6か月だけだったのだが、生活が維持できるのなら10年でも20年でも無職を続けられそうな気がする。少なくとも、働かないことの罪悪感や社会とのかかわりへの渇望など、金銭的困難以外でのマイナスの感情はいっさい湧かなかった。金をしこたま稼いで、10年以内を目安にまた無職をしたい。

自分で言うのも何だけど、家族のいる人間とは思えない言い草だな。

電子タバコ、結局吸わなくなってしまった。転職先で吸う機会があるだろうか。

・新居での人付き合い、妻の周りのベトナム人コミュニティしかない。とても気が楽だが、ここでも自分の吸っているタバコが一番安い。

・息子、足の傷も癒え、元気にあちこちを駆け回って、バッタを捕まえては虫かごに気の毒なくらいギュウギュウに詰め込んでいる。最近のお気に入りは、宇宙探査機と肝臓。対人的にもわがままかつ甘えん坊で、同年代の子と遊んでいるのを見ていると、何かやらかさないかと心配で落ち着かない。妻は、子ども同士のことは子どもたちに任せておけば、と言うが。こういうところは自分の日本人的なところかもしれない。

簡単メイヤスー

・一生の悔恨。自分の不注意により、息子の足を自転車に巻き込んで、全治2週間のけがを負わせてしまった。周りの助けもあり日常を取り戻しつつあるが、息子のあんな悲痛な声はもう二度と聞きたくない。

・新居に越してきてから、読書の習慣がまた消滅。そんな中読んだウエルベックの『闘争領域の拡大』。『素粒子』のプロトタイプっぽさを感じさせながら、セックス市場に絡めとられながら底辺でもがく人々の様子が、よりストレートに、よりドライに描かれている印象。一つ言えるのは、転職の面接に臨む前の電車で読むような本ではなかったということ。

ベトナムコーヒー良い。妻が来日するときに買ってきた1袋をあっという間に消化し、結局輸入業者からベトナムでの定価の2倍超で購入。淹れるのに少し時間がかかるが、それもまた良し。妻実家の中庭で、タバコを片手に義父がコーヒーを淹れてくれるのが好きだった。二人で小さな木片に腰掛け、ドリップが終わるまで、星を眺めたり、たわいもない世間話をするのだ。

・息子、興味のあるもの、執着するものがはっきりしてきた。

車や電車をはじめとした乗り物、昆虫(クワガタ、毛虫、甲虫類、ヤスデセアカゴケグモなど)、トイレ(便器)。強引に共通点を探すなら、特徴的な曲線をそなえた複雑な造形物、という感じか。乗り物、昆虫はいかにも男の子という感じなのだが、トイレへの執着は興味深い。外出先では必ず大便器をチェックしたがるので、父としては少し困るのだが。

未明の日記

・未明に目が覚める。

扇風機はつけたままで少し肌寒い。昨晩息子といっしょにテレビを見ながら寝落ちしていたようだ。妻は息子だけを寝床に移して、私のことは放っておいてくれたらしい。普段はこんな時間まで寝てしまうことは稀なのだが、今日は日中にレインボープールの無料開放に行ったせいだろう。心地よい疲れだ。

落ちる前に淹れたまま放っておいたベトナムコーヒーにコンデンスミルクと氷を入れたものを一口飲み、タバコを吸いにそっと玄関から表に出る。4時前とは思えないほど明るいが、きれいに欠けた月と、やけに明るい星が見える。不意に充実感・多幸感に襲われる。

酒が飲める人間ならば、よく酔っぱらって寝落ちした後というのは、こんな感じなんだろう。ブログを書き終えたら、ベトナムコーヒーを飲み干してタバコをもう一本吸って、妻と子の寝床に戻るとしよう。

老いかけて雪国

電子タバコ(Ploom Techのパチモン)入手。最初の数口に限っていえば、予想以上に満足度が高い。何より臭いがほとんど無いのが良い。惜しいのは、すぐにニコチン感が消えてしまい、1日1箱は吸ってしまうので、思ったよりコストダウンにはならない。それでも、このままなし崩し的に禁煙まで持っていければ最高。

・目指すべき方向性が徐々にではあるが固まってきた。やらないことは機械学習。一刀斎が言うところの、「神輿のまわりでウロチョロする」距離を保つべし。

・何事も基礎が肝心肝要と心得てはいるものの、この歳になって高校レベルの数学からやり直すというのは楽しさ半分しんどさ半分。その上から、妻子をろくに食わせられないのにこんなことをしている暇があるのか、というじっとりとした重いベールが覆いかぶさる。

・複数の場所で思弁的実在論(Speculative realism)の盛り上がりを観測。ここ10年以上哲学周辺のトレンドは追っていない自分ですら、本屋やニュースサイトで目にするのだから、かなり勢いのある流れのよう。ポスト構造主義全盛の時代に相関主義の蟻地獄に陥ったまま、未だに出口を見つけられないインテリたちが、ふと差し込んだ一筋の光に向かって走り出す・・・みたいなストーリーを勝手に考える。

ウエルベックの『闘争領域の拡大』が河出から文庫化している。これまで絶版だったのを知らなかった。

・息子は4歳を迎えた。日本語少なし。呼びかけへの反応極端に薄し。しかし、健康そのもの。来日したらまずは検査か。

Crown immoral

・年が明けて、多少覚悟はしていたものの、居心地の悪い親戚づきあいが始まる。向こうにいたときのように言葉がわからなければ幾許か楽だったのだが。他人のアドバイスなど毛頭聞く気がない、と宣言するわけにもいかず、ただひたすらに頷くのみ。

・年の離れたいとこが大学で留年をきめたとのこと。経験者としての務めとして、笑い飛ばしてやる。

・生来の意志の弱さのために、今月も稼いだ金のほとんどが一晩もたずに飛んでいく。

カルビーから出てるJagabeeバターしょうゆ味が凶悪なうまさ。気づくと部屋中に立方体の空き箱が複数転がっている。

・年の瀬、ズボンを買いに入ったユニクロで、JW ANDERSONとのコラボのキルティングジャケットに一目で心を奪われる。その場では合うサイズがなかったために、日を改めて在庫のある店舗へ急行し、即購入。服のためにここまで行動するなんて、いつ以来だろうか。お気に入りの装いに身を包むと、やはり気持ちが引き締まる。

・Datacamp、無料分のintroduction to Rを終了。他のMOOCに多い動画中心のレクチャーに比べて、説明文+練習問題の形式がいくらか自分には取っ付きやすい感じ。課金するとすれば次の給料が入ってからか。

・また、こっそりあご髭を伸ばし始めた。

無伴奏チンポ組曲

・就職活動、健康診断の領収書提出、子の保育園申し込み、妻のビザ申請、免許復元の陳述などなど、すべきことすべてを脇において、一人すたみな太郎へ。

・冬服がない。日本へ帰るとき、寒くなる頃までには安定した仕事が見つかっているだろう、という見込みでほとんど夏服しか持ってこなかった。後悔しかない。

・妻への国際送金、手数料の安いゆうちょ銀行でも2500円+現地での10USDの手数料が掛かる。加えて地獄のような円安。妻の手に届く頃にはいくばくも残らず。

・統計の勉強は足踏み中。お試しダウンロードしたPrinceton University Pressから出てる今井耕介氏の計量社会科学の入門本が面白そうなのだが、ペーパーバックでも49USDと、到底手が出ない。市の図書館では入れてくれんだろうなあ。

press.princeton.edu

・カラオケで「誰も寝てはならぬ」と「魔王」歌うと、ちゃんと歌えているかは別として、夥しい量のドーパミンが出ているのがわかる。

電子タバコに興味あり。できるだけ周りに迷惑をかけずに細々と吸い続けたい。

オントロ爺

・確たる目的も無いままRをはじめたが、まだExcelでもできるようなことしかやってない。統計も、入門書はいくつか読んだが、濠の周縁をグルグル回っているだけで、未だ本丸に攻め入れずにいる状態。better than nothing、という感じ。ざっと目を通した限り、ベイズ理論の考え方は非常に興味深い。何かにつなげられたら面白そう。

・過去の停滞も寄り道も後悔する性格ではないが、せめて今二十歳前後だったらな、と珍しく思う。

・雨の中友人の結婚式 at 八芳園へ。良い人に巡り合ったよう。目出度し。新郎からは、お前はヤニだらけの歯をきれいにしたほうがいい、と手厳しい忠告を受ける。お前、よりよって晴れの場で。

・日々の肉体労働の成果、帰国前から約10kg減。幸いなことに、職場環境は悪くないし、身体もまだ壊れていないが、はやく良い仕事を見つけて脱出したいという気持ちが強い。

・週末は2週連続で台風。さんざん××(近くの町)には文化が無い、などと嘯いておきながら、家の中にいたらいたで、何事にも興が乗らず、教養とは・・・と暗い気持ちになる。

・妻、よく我慢してくれている。感謝しかない。