簡単メイヤスー

・一生の悔恨。自分の不注意により、息子の足を自転車に巻き込んで、全治2週間のけがを負わせてしまった。周りの助けもあり日常を取り戻しつつあるが、息子のあんな悲痛な声はもう二度と聞きたくない。

・新居に越してきてから、読書の習慣がまた消滅。そんな中読んだウエルベックの『闘争領域の拡大』。『素粒子』のプロトタイプっぽさを感じさせながら、セックス市場に絡めとられながら底辺でもがく人々の様子が、よりストレートに、よりドライに描かれている印象。一つ言えるのは、転職の面接に臨む前の電車で読むような本ではなかったということ。

ベトナムコーヒー良い。妻が来日するときに買ってきた1袋をあっという間に消化し、結局輸入業者からベトナムでの定価の2倍超で購入。淹れるのに少し時間がかかるが、それもまた良し。妻実家の中庭で、タバコを片手に義父がコーヒーを淹れてくれるのが好きだった。二人で小さな木片に腰掛け、ドリップが終わるまで、星を眺めたり、たわいもない世間話をするのだ。

・息子、興味のあるもの、執着するものがはっきりしてきた。

車や電車をはじめとした乗り物、昆虫(クワガタ、毛虫、甲虫類、ヤスデセアカゴケグモなど)、トイレ(便器)。強引に共通点を探すなら、特徴的な曲線をそなえた複雑な造形物、という感じか。乗り物、昆虫はいかにも男の子という感じなのだが、トイレへの執着は興味深い。外出先では必ず大便器をチェックしたがるので、父としては少し困るのだが。